第22回NHK全国俳句大会

2021年5月2日

旧サイトで紹介しきれなかった投句の結果を公開します。

第22回NHK全国俳句大会(2020年度)です。

投句形式は自由題二句と詠題一句。
計三句のセットです。

第22回の詠題は「生」。
公式発表によると、応募総句数は49,264句とのことでした。

筆者は2セット応募して、自由題で二句、詠題で一句入選。
打率にして五割という結果でした。

受賞作品を見ると、やはり全国レベルの高さを痛感します。
まだまだ精進が必要ですね。

自由題応募句

 ・ ビル街に沈める平屋蟻地獄びるがいに しずめるひらや ありじごく (入選句)
  ― 東京の住宅街にあって未だ木造の母屋をそのまま俳句に

  木枯らしや売り家の木戸に蝶番こがらしや うりやのきどに ちょうつがい (入選句)
  ― マンションに変わってゆく下町を吟行して

 ・ 矍鑠()と漁村の頭残る月かくしゃくと ぎょそんのかしら のこるつき
  ― 老いてますます盛んな翁を「黄忠」と呼んだりします

 ・ ひぐらしに友と家路を分かちたるひぐらしに ともといえじを わかちたる
  ― 仙台に住んでいた小学生のころを思い出して

詠題「生」応募句

 ・ 織りさしの生絹仄かに月見草おりさしの すずしほのかに つきみそう (入選句)
  ― 生絹を「すずし」と発音することを叔父から聞きました

 ・ 紀寿までの生保のチラシ終戦忌きじゅまでの せいほのちらし しゅうせんき
  ― 百歳を紀寿と言うそうです


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