NHK俳句 番組投稿句

2021年4月9日

NHK俳句2月募集締切分の紹介です。

投句しはじめて気づいたのですが、この番組は締め切りから放送までタイムラグが二ヵ月くらいあります。
しかも放送時期に合わせて出題されるため、季節感をもって作句することができません。

その結果、「この時期ならこんな感じ?」と頭で考えた句作になりやすく、どうしても躍動感と言うか、「まさに今これを詠みたくて俳句にしてる!」感が希薄です。

いっそ当季雑詠に変えてみたらどうでしょうかね?NHKさん。

兼題:雲

引用:Wikipedia

・ 鳥は飛び雲雀は声を噴射せりとりはとび ひばりはこえを ふんしゃせり
  ― 二物衝撃を一句一章に仕立てた実験句

・ 声高に島原門を発つ雲雀こわだかに しまばらもんを たつひばり
  ― かつての「粋な朝帰り」と言えばこんな感じ?

兼題:

・ 入学や大志を発露せる胸花にゅうがくや たいしをはつろせる きょうか
  ― 最近は入学式もオンラインになってしまいました…

・ 入学終へて修学の道遥かにゅうがくおえて しゅうがくのみちはるか
  ― 助詞「て」を入れるか最後まで迷ったあげく破調に決めた一句

兼題:菜

・ 菜の花に見立て病臥の五指を閉づなのはなにみたて びょうがのごしをとづ
  ― 去年の春先、体調を崩してどこへも行けず…

・ 神話めく微風の谷の花菜畑しんわめく びふうのたにの はななばた
  ― ナウシカですね、ハイ


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