NHK俳句 番組投稿句

2021年4月25日

NHK俳句3月募集締切分の紹介です。

早いもので番組の1クールが終わり、撰者が入れ替わる時期になりました。
いずれも名うての俳人ですが、評価の傾向はだいぶ変わることになりそうで、出題された兼題にもさっそく特徴が顕れています。

そうした傾向のちがいも含めて、もし「歴代撰者のなかから誰かひとりと話をさせてあげるー」と言われたら、誰と話してみたいと思いますか?

筆者なら迷わず宇田喜代子先生のところへ行きます。

朴訥な句柄で心をわし掴みにする抒情性は、現代俳壇のなかでも群を抜いている気がするからです。
ことに太平洋戦争を詠んだ俳句は、詩というより哲学の域に達しているかに思えます。

すでにかなりのご高齢ですので、ご存命のあいだにせめて一度だけでもお話を伺う機会があれば……と夢見る今日この頃です。

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兼題:

・ 友禅の瀞にゆらめく日永かなゆうぜんの とろにゆらめく ひながかな
  ― 一度でいいから着てみたい~♪

・ 煮しめ盛る夜の飴色をした日永にしめもるよの あめいろをしたひなが
  ― 日永を色でたとえると飴色??

兼題:草

・ 茶柱として草餅に繊維ありちゃばしらとして くさもちに せんいあり
  ― 食べると幸せがやって来る…?

・ 重箱にもポリ袋にも草の餅じゅうばこにも ぽりぶくろにも くさのもち
  ― 上五字余りを妥協して助詞「も」を採用した挑戦句

兼題:

・ 葉桜や自主練こなす新部員はざくらや じしゅれんこなす しんぶいん
  ― 初々しから逞しさへ変わる新人を葉桜にかけて

・ 花は葉に本に特攻機の歴史はなははに ほんにとっこうきの れきし
  ― 戦史の句もライフワーク化しつつあります

兼題:罌の花

・ 六条の妃のあはれさに罌粟の花ろくじょうの ひのあわれさに けしのはな
  ― 六条御息所といえば元祖メンヘラ!

・ 一生に一事を成さむ罌粟の花いっしょうに いちじをなさん けしのはな
  ― たまには哲学の匂う句も


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