一句一遊 番組投稿句
定期的に「〇という字が入った俳句」という詠題が出ます。
それ自体は良くある出題形式で、たとえば昨年の角川全国俳句大賞では「雨」が指定されました。
ところが一句一遊の場合、すこし事情が異なります。
まったく意味のない単語がランダムに指定されることがあるのです。
今回はカタカナの「サ」。
ふつう漢字ですよね……。
マニアックな季語が出題されたり、とても音数が多かったりと、一句一遊は一筋縄でいかないバリエーションがじつに豊富です。
初心者がたくさん参加している番組ですし、筆者もそのひとりでしたが、間違いなく中・上級者向けのコンテストと言えるでしょう。
兼題:サという字が入った俳句
・ ミサンガをみずから断ちぬ受難祭
― もともとはミサンガでなくフィンと呼んでいたそうです
・ ミサとして亀鳴く限界集落
― 長い一般名詞を詠みこむ訓練に
兼題:耕
・ 耕人の畝を我が子と梳る
― 現実は違うけれどきれいな句を詠みたくなって…
・ 耕せば土に熱あり岐阜城下
― ここからはじまる天下布武
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