詠史 ―歴史俳句集― 『徳川四天王』

2021年5月9日

久しぶりに詠史俳句を作りました。

WordPressを使いだしてから最初の詠史詩集となります。

「詠史ってなんだろう?」という人もいると思いますので、説明を載せておきますね。
「知ってるよ!」という人は読み飛ばしてください。

詠史とは――

抒情詩や叙景詩などとおなじ韻文のひとつで、歴史や戦史にフォーカスした詩型のことです。

俳句の世界では、与謝蕪村の「鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉」が有名です。

歴史ファンにしか作れない特殊なジャンルなので、絶対数が少なく、ふつうの句集や俳句番組で見かけることはほとんどありません。

歴史が好きな人も、俳句が好きな人も、それぞれの立場で楽しめる特長があります。

今まで詠史を知らなかった人も、ぜひこの機会に詠史の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

詠題:徳川四天王

 ・ 酒井忠次 門松のそぎに一智の知恵のあとかどまつの そぎにいっちの ちえのあと 
  ― 門松の竹を斜めにカットする風習は、武田家の挑発をクールにいなす忠次のエピソードがもとになったと言われています。

 ・ 本多忠勝 両断を覚えぬ蜻蛉武士の慈悲りょうだんを おぼえぬとんぼ ぶしのじひ
  ― 忠勝は「家康に過ぎたるもの」と評された名将。生涯に57度の合戦へ出陣して傷ひとつ負わなかったと伝わっています。その忠勝の獲物が『蜻蛉切』と呼ばれる名槍です。

 ・ 榊原康政 康政の無患子)の実に似た友諠やすまさの むくろぎのみに にたゆうぎ
  ― 直政や忠勝には武勇で一歩譲る康政ですが、実直で仁義に厚い人柄が将兵から高く支持されていたようです。この人がいなければ、徳川家臣団は覇業の途中で空中分解していたかもしれませんね。

 ・ 井伊直政 赤鬼の面に隠れし鬱金香あかおにの めんにかくれし うこんこう
  ― 軍団を朱色に統一した「赤備え」の名将。井伊の赤鬼と呼ばれ強面のイメージがありますが、兜の下は相当の美少年、あるいは優男だったらしいです。


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