NHK俳句　番組投稿句

2021年9月25日

ＮＨＫ俳句7月募集締切分の紹介です。

……困りました。
ここのところ番組の放映時間が定まらないせいか、うまく録画できない週が続いています。

NHKではこうした場合の救済策として『見逃し配信』というサイトを立ち上げてくれています。
ネット時代バンザイです。

ところが、残念なことに我が家では視聴の登録ができません。

と言うのも、アナログ放送時代に「受信不可地域」だった関係で、ずっと受信契約が存在しないためです。

だからいまだにビデオデッキが大活躍しています。

身近なところにも、まだまだこんな昭和感がたくさん残っているのですね。

　・　人命のもつ質量や天の川じんめいの　もつしつりょうや　あまのがわ
　　―　宇宙と人間を対比した壮大なテーマで

　・　付け焼き刃交はしてふたり天の川つけやきば　かわしてふたり　あまのがわ
　　―　宇宙と人間を対比した卑近なテーマで

　・　枝豆やずんだは太刀の反りで割るえだまめや　ずんだはたちの　そりでわる
　　―　枝豆の反りに日本刀の反りを配合

　・　枝豆で足る青春の懐古談えだまめでたる　せいしゅんの　かいこだん
　　―　四畳半的な晩酌です…ビールが欲しい！

　・　田の果てを『家路』が鳴るよ秋彼岸たのはてを　『いえじ』がなるよ　あきひがん
　　―　アニメ『新世界より』のワンシーンから着想

　・　淡海は波を慎み秋彼岸あわうみは　なみをつつしみ　あきひがん
　　―　淡海＝琵琶湖の雅称です

　・　心痛の色に石榴を裂く刃先しんつうの　いろにざくろを　さくはさき
　　―　季語とはべつの映像に着地する練習句として

　・　爪を立て石榴のペルシャめく憩ひつめをたて　ざくろのぺるしゃめく　いこい
　　―　あの爛熟感…原産国であるペルシャを彷彿とさせませんか？